Ask VALORANT #5
Ask VALORANTでは、皆さんから送られてきた質問の中からいくつかを選んで隔週でお答えしていきます。今回はエージェントデザイン、アビリティー、チート対策について取り上げます。
Q
以前ライアットの誰かが、VALORANTでは「アビリティーでのキルはない」と言っていましたが…レイズのように、敵をキルするアビリティが存在しますよね。話が違うのでは?
A
この発言は正確ではありません。私たちが発表する以前から、レイズとキルジョイのプレイスタイルはVALORANTに織り込み済みでしたから…ともかく、これは私たちのミスです。このミスの重大な部分は、ニュアンスの欠如にあります(特に、戦略の基礎──「アビリティーでのキルはない」に限らず──がゲームのカギとなる要素であることに関してです)。
キルの大多数は銃での攻撃によるものですし、ダメージアビリティーは敵を倒すのではなく脅威を作り出すことを目的としています。また、陽動に気を取られているか、ダメージを避けようとしている敵にとどめを刺す主要な手段として銃による攻撃があります。それが維持できない場合──例えば「ブラストパック」を利用した中距離戦闘のように──戦略的ゲームプレイに対する継続的コミットメントの一環として、修正を加えます。
もし皆さんがこの「アビリティーでのキルはない」という約束がきっかけでVALORANTをプレイしようと思ったなら、意図的ではないにしても誤解を招いてしまったことをお詫びいたします。ですが、以前から私たちは「VALORANTであれ、他のタクティカルシューターであれ、ダメージを与えるアビリティーは戦略的ゲームの要である」と考えています。もし興味があれば、いつかこのトピックについてさらに詳しくお話したいと思います!
─Ryan “Morello” Scott、キャラクターデザインリード
Q
VALORANTに実装が見送られたアビリティーはありますか?また、それはどういった基準によるものですか?
A
具体的にお答えすると、ガンプレイの重要性を排除してしまうようなアビリティーにならないよう注意しています。最大HPの増加はタブーとされることが多いなか、銃に取って代わるアビリティーも同様です(ジェットやレイズのようなアルティメットスキルではありません)。
─Ryan “Morello” Scott、キャラクターデザインリード
Q
チート対策チームの皆さん、こんにちは!近頃あなたたちから報告がなかったので、近況が知りたいなと思ったんです。これまでのところ、何人のチーターをアカウント停止処分にしましたか?
A
こんにちは!私たちはチート対策という名の鉱山であくせくと働いていたのですが、皆さんとお話しする機会がなく寂しかったです。
これまで、私たちは大勢のチーター(と彼らのコンピューター)をゲームからバンしました。さらに、悪質なプレイヤーを遠ざける対策をしています。常に向上の余地はありますが、全体的には上手くやれているのではないかと思います。
ここでバンの総数を公開することはできませんが、皆さんを手ぶらで帰らせるわけにもいきませんので、とある数字をご紹介します。1802です。
これは、チートの疑いがあるプレイヤーを調査した後に、チート対策チームが手動で行ったアカウント停止処分の数です。大多数のアカウント停止処分はVanguardによって自動的に行われていますが、私と対策チームの面々はチートの疑いがあるアカウントに手動で目を通しています。この作業は未知のチートを発見する役に立つほか、Vanguardのパフォーマンスを評価することもできます。また、最も悪質なプレイヤーのアカウント停止処分を、手動で早期に行う機会にもなります。
具体的な手法をお話ししましょう。疑いのあるプレイヤーが報告件数順に記されたリストと、コーヒーを片手に一日を始めるのが私のやり方です。コーヒーを飲みながら、リスト上のアカウントに目を通します。もうこれで十分だと思うまで。リストのチェックが、ではなく、コーヒーのことです。そして私はコーヒーが大好きです。おそらくそれが、アカウントのチェック数を記録したスコア表で私がチームのトップにいる理由でしょう。今後もこの地位を保てるかは怪しいところです。なぜなら最近、調査を担当する人員を拡充したことで、競争相手が増えてしまったのです。
うーむ。なんだか急に、もっとコーヒーが要る気がしてきました…それに正義の心も。それではまたお会いしましょう!
─Paul “Arkem” Chamberlain、チート対策リード