Ask VALORANT - 2月24日

今週は、対戦回避に対するランクレーティングのペナルティー、そしてナイフのヒット検出についてお届けします。

Q

対戦回避に対して与えられるランクレーティングのペナルティーについて、その理由を説明してもらえますか?時には正当な理由があって対戦回避することもあるので、ランクレーティングを失うべきではないと思いますが。

A

ランクレーティングの喪失は(たとえ少量であっても)プレイヤーにとって辛いペナルティーであることは理解しています。だからこそ、このペナルティーの仕組みとその理由について明確に説明したいと思います。まず第一に、このペナルティーは対戦回避を繰り返し行うプレイヤーをターゲットとした措置であり、たまにしか対戦回避を行わないプレイヤーへの影響は最小限に抑えられています。まれに3ポイントを喪失したとしても容易に取り返すことができるため、長い目で見れば影響はほとんどないと言ってよいでしょう。一方で、繰り返し対戦回避を行うプレイヤーに対しては喪失量がどんどん加算されていくため、ペナルティーとしての効果が期待できます。

データによると、対戦回避の5割以上は全体の2パーセント以下のプレイヤーによって行われており、大多数のプレイヤーは対戦回避を行うことがあるにせよ、その機会はごく稀であるとの結果が出ています。つまり、その2パーセント以下の常習者に的を絞ることで、皆さんが試合において遭遇する対戦回避を大幅に減らすことが可能になります。

とは言え、対戦回避はとても不快な状況(例えば悪質なチームメイト)を回避するための重要な手段であることも承知しています。ごく少数のプレイヤーがランク上げを有利に進めるために悪用しているからといって、正当なプレイヤーから安全網として使える可能性を奪いたくはありません。そのため、たまにしか対戦回避を行わないプレイヤーに対してはペナルティーがかなり軽くなるよう調整しています。 今後はこれらの変更がもたらす影響を注視していきます。対戦回避を十分に防げなかったり、悪意のないプレイヤーへのペナルティーが厳しすぎるなどの不都合が生じた場合は、システムを再調整する予定です。変更を加える際には続報をお知らせします。

—Jon walker、コンペティティブデザイナー、 Lea Hughes、ストラテジックアドバイザー



Q

ナイフのヒットボックスの精度を改善する予定はありますか?「エスカレーション」によって問題点は明らかになったと思います。

A

現在ナイフがネット上で話題になっていることは把握しています。ナイフは不注意な敵の裏をかいてキルを奪う場合や弾切れ時の最終手段として使われていますが、それ以外の状況で使うには、あまりに威力と信頼性に欠ける武器となっています。

ナイフのヒットボックスは固定されており、ごく短時間のみ有効ですが、見た目はモーション中ずっと有効であるように見えるため直感的に理解しづらく、フラストレーションと混乱を生む原因となっています。改善したい気持ちはあるのですが、現在は他の武器のバランス調整を優先しています。その理由は、ナイフはVALORANTの戦闘における重要部分として位置づけられていないからです。もちろん、率先して使うような武器ではないという前提はあれど、今後は信頼性と使用時の満足感を向上させ、状況によっては有効な武器として使えるよう改善したいとは考えています。

「エスカレーション」については、もっと試合が盛り上がるようにナイフを使わない形に調整しようとかとも考えたのですが、時間的余裕がなく、それを実現するにはリリースを大幅に遅らせるしかありませんでした。「ビッグナイフ」を登場させたのはこうした背景からで、スピードとジャンプ力を向上させ、攻撃範囲と威力を強化することで、ナイフレベルのプレイ体験を少しでも良くすることが目的でした。将来的には、じっくり再検討したいと考えていますが、今はまだ適切なタイミングを見極めているところです。

—Nicholas Smith、ウェポンデザイナー、 Kyle Leach、ゲームモードデザイナー&エンジニア