Riot Mobileによる認証の試験導入
スマーフィング(メインアカウントよりも低いランクのサブアカウントでプレイすること)を減らす対策の一環として、まもなく一部のアカウントでRiot MobileによるMFA(多要素認証)の有効化が必須になります。まずはNA、LATAM、BR、KRにおいて試験導入を行います。
また、パッチ11.09からは、購入された可能性が高いアカウントやブースティングを行っていることが確認されたアカウントに対してアカウント停止を行います。
今後も、コミュニティーで激論が交わされるような注目のトピックに関しては議論を進めていきます。ここでいったん、こうしたトピックに関してよく使うことになるであろう用語の意味や定義を確認しておきましょう。
- サブアカウント
- すでにアカウントを持っているプレイヤーが、それとは別に使うアカウントのこと。
- 共有アカウント
- アカウントの所有者が、意図的に所有者以外にアカウントを共有して使わせているアカウントのこと。
- スマーフィング
- プレイヤーの本来の腕前より低いレベルの試合を戦うため、意図的にマッチメイキングをごまかそうとする行動が見られるアカウントのこと。
- ブースティング
- ブースティングはスマーフィングの一種で、あるプレイヤーが本来のアカウント(このアカウントをブースターと言います)より低いランクのアカウントを用いて、そのアカウントや同じチームにいたアカウントのレベルをつり上げる行為のこと。
この対策が必要な理由
皆さんの声は届いています。スマーフィングを行うプレイヤーを相手に戦うのは、VALORANTをプレイする中でも特にイライラさせられる経験です。こうした悪質な行為のかなりの部分は共有アカウントを使って行われているため、共有が可能なアカウントの数を減らすことでスマーフィングそのものも少なくなることを見込んでいます。ここで改めてお伝えしますが、アカウントの共有はそもそもライアットゲームズのサービス規約に違反する行為です。
今回の対策で問題がすべて解決するわけではありませんが、スマーフィングに用いられるアカウントの数を有意に減らすことはできると見込んでいます。また、アカウントの数が減れば悪質な行為はより少ないアカウントに集中することとなり、スマーフィングを行うプレイヤーをより検知しやすくなるはずです。恋人や家族、友だちに「自分のアカウントを作ってプレイして」と伝えるなら今が絶好の機会です。なお、アカウント作成は無料ですよ!
盗まれたアカウントの80~90%はMFA(多要素認証)が無効になっていました。MFAを有効にしておくことはセキュリティー強化に役立ちますので、ぜひ早めに有効化してください!
Riot MobileによるMFA(多要素認証)の有効化が必須になるのはどのような場合ですか?
- システムに共有アカウントだとみなされた場合
- VALORANTのシステムでは、いくつかの兆候をもとに、複数の人間が同じアカウントでプレイしているのではないかと
疑われる
- アカウントを見つけ出しています。 アセンダントかそれより上(イモータル、レディアント)のアカウントの場合(早ければパッチ11.10以降)
今回の対応で特に影響を受けないのはどのような場合ですか?
- 他のプレイヤーとアカウントを共有していない場合、プレイ体験には変化はありません。
追加の認証を求められることはありませんが、MFAはアカウントを保護するための強力なツールですのでぜひ利用をご検討ください。
- 複数のアカウントを所有している場合でも、誰かとアカウントを共有してさえいなければ影響はありません。
アセンダント以上が対象になっている理由は?
- ランクが高いプレイヤーほど、スマーフィングによって大きな悪影響を及ぼすためです。ランクが高いプレイヤーほど、ウィントレード(八百長行為)など、アカウント共有によって公平な競争をより妨げる行為の危険性が高くなります。
私は何をすればいいのでしょうか?
もしもご自分のアカウントが共有アカウントだとみなされている場合、Riot Mobileをインストールして、ワンタイム認証を完了させることが求められます。この作業を行うことで、モバイル端末とご自身のRiotアカウントを連携し、想定通り安全に利用されるようにする助けになります。設定方法の詳細については、こちら からご確認ください。ワンタイム認証を完了させると、Riot MobileもMFAのオプションとして利用可能になります。こちらもアカウントをより安全に保護する助けになります!また、無料報酬も用意されています!
予定されているアップデート
- パッチ11.08
- ゲーム内の報告システムで、他のプレイヤーの「ランク操作」を報告できるようになります。より多くのデータを集めてシステムの精度を高めることにつながりますので、ぜひご活用ください!
- パッチ11.09
- NA、LATAM、BR、KRの共有アカウントに関して、Riot MobileによるMFAが必須化。購入された可能性が高いアカウントやブースティングを行っていることが確認されたアカウントに対してアカウント停止を行います。
- パッチ11.10
- NA、LATAM、BR、KRのアセンダント以上のアカウントに関して、Riot MobileによるMFAが必須化。
- 2026年
- AP(アジア太平洋)、EUの共有アカウントとアセンダント以上のアカウントに関して、Riot MobileによるMFAが必須化。
パッチ11.08で導入されるスマーフィングの報告機能によるデータを評価し、ブースティングに利用される購入されたアカウントの検知よりも踏み込んだ検知を行えるようにシステムの強化を行います。ブースティングの兆候を検知する精度には自信があるものの、それ以外のタイプのスマーフィングに関してはプレイヤーの皆さんからの報告が頼りです。
今後の予定は?
先ほども述べたように今回のMFAの必須化は試験導入であり、今後の発展はまだ模索中の段階です。今後、皆さんからのフィードバックを基にMFAの機能やあり方を調整する可能性もあります。以下のような場合も含めて、皆さんからの率直なご意見は大歓迎です。
- システムに誤って共有アカウントだとみなされることへの懸念Riot Mobileによる認証が完了できない場合それ以外でも、プレイ体験に影響を及ぼすようなことはなんでも
上記のような懸念や問題がある場合は、いつでもプレイヤーサポートにご連絡ください。試験導入でプレイヤーの皆さんからフィードバックを集めた後にMFAを世界的に導入する予定です。また、公平な競技環境を守るために必須化の対象をより多くのプレイヤーに拡大する可能性もあります。その場合には改めて皆さんにご報告します!